ニキビや虫刺されなどの炎症後に、赤いシミとなって肌に残るなんて経験ありませんか?これを炎症後色素沈着といいます。赤くなったシミはとても目立つし、鏡で自分のシミを見るたび嫌になりますよね…。
今回の記事はニキビや虫刺され、かぶれなどの炎症がシミとなって残る炎症後色素沈着の原因や対策をお話ししていきます。
目次
炎症後色素沈着の原因
シミの元となるメラニン色素は肌の奥にあるメラノサイト作られます。肌が紫外線を浴びるとメラノサイトが活性化し、黒いメラニン色素を放出し肌を守るという働きをしています。
肌の炎症でメラノサイトが刺激を受け、活性化しメラニン色素を過剰に生成させます。そのメラニンが肌に残ってしまうと炎症後色素沈着として肌に残ってしまうのです。炎症を伴うニキビ跡などもこれに該当します。
通常、時間が経つと自然に消えることが多いですが、紫外線などを浴びると色素沈着が目立つようになり、消えにくくなります。紫外線対策やアフターケアをしっかり行う必要があります。
炎症後色素沈着の対策
ニキビ跡などの目立つ赤いシミを改善、対策するにはどのようなスキンケアをすれば良いの良いのでしょうか。次はすぐにでもできる炎症後色素沈着の対策についてお話しします。
◆紫外線対策を万全に
ニキビなどの炎症後、紫外線によるダメージを受けると色素沈着が治りにくくなりシミとして一生残る可能性もあります。ニキビや虫刺され、かぶれなどで炎症を起こしている場合は炎症ケアと同時に紫外線対策をしっかり行いましょう。
◆クレンジングや洗顔時の刺激には気を付ける
クレンジングや洗顔時に力強くゴシゴシとこすったりすると、摩擦で炎症を起こす可能性があります。ニキビや肌荒れを招く原因にもなります。その炎症がそのままシミとして残ることも考えられるので優しいクレンジング、洗顔を心がけましょう。
◆内側、外側からビタミンを補給しましょう。
シミを改善するのにビタミンは欠かせません。ビタミンA,C,Eはシミの元となるメラニンの生成を抑えるはたらきや活性酵素を抑える働きがあります。食材から毎日コツコツとビタミンを摂取しシミを予防、改善をしていきましょう。
ビタミン名 | 効果 | 多く含まれる食材 |
◆ビタミンA | メラニンの生成を促進する 活性酵素をおさえるはたらき |
レバー、卵黄、カボチャ、トマト |
◆ビタミンC | メラニンの生成を抑える | 柑橘類、じゃがいも、ブロッコリー |
◆ビタミンE | 抗酸化作用、活性酵素抑制 | ピーナッツ、かぼちゃ、アボカド |
また、ビタミンCはスキンケアで内側から取り入れることでシミ改善へ効果を発揮します。ビタミンを肌に吸収しやすくしたのがビタミンC誘導体で、ターンオーバーの促進、美白効果などがあります。化粧水や高濃度にビタミンが配合された美容液からビタミンC誘導体を補給しましょう。
◆美白成分を取り入れる
美白効果がある有効成分には厚生労働省の認可を受けていてある程度有効性が認められている成分です。美白成分にはメラニンの生成を抑えシミを予防する効果があります。厚生労働省が認めた美白有効成分で代表的なのが以下の表にまとめました。
4MSK、D-メラノ、t-シクロアミノ酸誘導体、TXC、アルブチン、コウジ酸、エナジーシグナルAMP、カモミラET、ルシノール、ビタミンC誘導体、トラネキサム酸、リノール酸 など
ビタミンC誘導体やアルブチン、トラネキサム酸などはメラニン抑制効果の他にも肌荒れを予防するはたらきがあるため、これらが配合されている化粧水を選ぶと良いでしょう。
◆生活習慣を整え、ターンオーバーの働きを促す
ターンオーバーが正常に行われている肌ではメラニンが古い角質とともに一定周期で排出されます。食生活の乱れや睡眠不足、ストレスによってターンオーバーのサイクルが乱れると本来排出されるはずのメラニンが肌に残り、シミができてしまうのです。シミを予防するには普段から睡眠をしっかりとり、食生活を整えるなどの生活習慣を正す必要があるのです。
この記事のまとめ
ニキビや虫刺され、かぶれなどの炎症がシミとなって肌に残ることを炎症後色素沈着といいます。ニキビ跡もこれに該当します。色素沈着は自然に薄くなることが多いですが、紫外線などを浴びるとメラニンが生成され、シミが肌に残りやすくなります。毎日の紫外線対策、スキンケアに美白成分を取り入れるなどしてシミ予防をしていきましょう。